自動車整備士を辞めたいあなたへ。整備士から転職しやすい業種・職種とメリット・デメリットをプロが紹介!
激務に加え、安い給料…
「整備士を辞めて他の仕事に転職しようと考えている」という方は少なくありません。
しかし、それと同時に「整備士の経験しかない自分が本当に他の仕事に転職できるかどうか不安」という声もよく耳にします。
そんな整備士の方々のために、今回は「整備士が異業種に転職できるかどうか」について解説いたします。
これまで、16年間で2,800人以上の自動車整備士の転職をフルサポートしてきたベテランコーディネーター。日本最大手の人材派遣会社で経験を積み、自動車整備士に特化した人材紹介・派遣会社に転職。現在はカンパネルのコーディネーターとして自動車整備士の転職をフルサポートしている。 趣味はゴルフ。
激務に加え、安い給料…
「整備士を辞めて他の仕事に転職しようと考えている」という方は少なくありません。
しかし、それと同時に「整備士の経験しかない自分が本当に他の仕事に転職できるかどうか不安」という声もよく耳にします。
そんな整備士の方々のために、今回は「整備士が異業種に転職できるかどうか」について解説いたします。
目次
整備士から異業種への転職は可能だが、簡単ではない
結論からお話すると、整備士から異業種への転職は可能ですが簡単ではありません。業種や職種が絞られる上に未経験でもできる仕事となると選択肢が狭まるからです。
さらに、給料アップや休日増といった待遇アップを望むとさらに選択肢は少なくなります。
「整備士を辞めて、他の仕事に転職すれば上手くいく」というような記事をよく見かけますが、現実はもっと厳しいものです。
ただ、可能性は0ではありません。整備士から転職できる可能性が高い業種や職種はあります。
整備士から転職しやすい業種・職種
整備士から転職しやすい業種・職種は「製造業や工場の作業員」「飲食業・飲食店スタッフ」「営業職」「運送業」などが挙げられます。
それぞれの業種の特徴をメリット、デメリットと共に紹介します。
(1)製造業や工場の作業員
「製造業」は比較的、整備士から転職しやすい職種です。
特に、自動車部品を製造している工場などであれば、整備士のスキルを活かせるかもしれません。
メリット:しっかり休める、給料も安定している傾向
製造業はカレンダー通りに生産を進めているため、しっかり休める傾向にあります。
給料はメーカーや工場によってさまざまですが、大手だと平均給与は整備士と同等かそれ以上。ボーナスや残業代もしっかり出る企業が多いようです。
整備士の資格を保有していると、工場の機械などをメンテナンスする「技術職」として採用されるケースもあるようです。
デメリット:ブラック企業の可能性も
ただし、整備士と同じように安い給料で残業が多い、休みも少ないっといった製造業が存在するのも事実。
大手へ転職できるのはほんの一握りです。
「転職したが、整備士をやっていたほうが良かった…」と後悔する整備士もいます。
求人や企業のHPから見極めるのは至難の技。Web上の口コミなどを参考に慎重に転職先を選ぶ必要があります。
(2)飲食業・飲食店スタッフ
飲食業・飲食店スタッフも転職できる可能性が高い業種です。
慢性的な人手不足なため求人数も多い上に、特別な資格やスキル・経験も求められません。
ただし、コミュニケーションや接客がが苦手という方にはあまりおすすめできません。
メリット:転職しやすく勤務地も選びやすい
基本的に未経験OKの求人が多い業界なため転職しやすいというメリットがあります。勤務地も選びやすいのもポイントです。
デメリット:低賃金の傾向で土日休みが難しい
飲食業は業界的に給与が安い傾向、生活リズムが不規則になりがち、土日祝日に休みが取りにくいといったデメリットもあります。
そもそも、離職率が高い業界なのである程度覚悟をもって転職する必要がありそうです。
ただし、一部の企業では従業員の労働環境を整備しているところもあります。しっかり求人と企業を分析して失敗しないようにしましょう。
(3)営業職
業種によっては、整備士から営業職への転職も可能です。
不動産、IT系であれば未経験歓迎の求人が多く出ているため、転職できる可能性は高いといえるでしょう。
メリット:給料アップ、土日休みが見込める
営業職は比較的給与が高く、土日もしっかり休める求人が多いため、給与アップや休日増が大いに見込めます。
デメリット:精神的ストレスが大きい
給与や休日が安定している一方で、ノルマや数字に追われるといった精神的なストレスが大きいのも営業職の特徴です。
基本給に歩合が加わると、大きく給与が上る可能性がありますが、すぐに契約がたくさん取れるほど営業は甘くはありません。
逆に契約が取れず、上司に叱責されるかもしれません。給料も安くなるという状況も考えられます。
(4)運送業
トラックの運転手など運送業の仕事も整備士から転職しやすい業種です。
実際に整備士からトラックの運転手に転職している整備士は多くいます。
メリット:給料が良い
特にトラックの長距離ドライバーなどは給与が高い傾向にあります。
運送業全体で見ても、整備士の給料よりも比較的高いようです。
デメリット:体を悪くするリスクがある
トラックの運転手は座っている時間が長いので、ヘルニアやエコノミー症候群といった病気になりやすい職業です。
夜遅くに出発しなければならないこともあるので、生活リズムがくすれてしまう可能性もあります。
異業種に転職する前に気をつけておきたいこと
整備士を辞めてまで転職を決めたのであれば、絶対に失敗できません。家族がいる方であれば、なおさらです。
転職に失敗しないように、ここで紹介する3つのポイントはしっかり押さえておきましょう。
ポイント1:まずは整備士を本当に辞めるべきかどうか考える
転職活動を始める前に、本当に整備士を辞めるべきかどうかを考えてみましょう。
一番大切なポイントは「整備士を辞めて今より条件の会社に転職できるかどうか」です。
情報収集をしながら、自分に合った求人があるのか、整備士以外の仕事ができるのか、採用がもらえるのかなどを考えてみましょう。
ここで、自信がない項目があるのであれば整備士を辞めるのはちょっと待ったほうが良いかもしれません。整備士を辞めてもやっていけるという根拠がないので転職に失敗する可能性は大です。
どうしても今の会社から転職したいという方は、整備士として転職してみるのも1つの手です。
ポイント2:転職先が決まってから整備士を辞める
転職の基本中の基本ですが、まずは次の転職先から内定をもらってから現在の仕事を辞めましょう。
これは異業種への転職に限らず、特に注意しておきたいポイントです。
求人の応募から採用まで、順調に選考が進んでも2~3週間はかかります。つまり、先に現在の会社を辞めてしまうと少なくとも2~3週間は収入がない期間があることになります。
よほど蓄えがあるのであれば問題ありませんが、万一のことも考え仕事を辞める前から転職活動を進めましょう。
転職先が決まるまで、だいたい1~3ヶ月くらいは見込んでおきましょう。焦らずじっくり進めるのも失敗しないためのポイントです。
ポイント3:自分の強みを分析する
次に大切なポイントは自分の強みを分析することです。これまでの整備士経験で培ったことや、自分が得意なこと、他の人よりも優れていることを書き出してみましょう。
同時に苦手なことや弱みも分析することで、自分に向いている仕事と向いていない仕事が見えてきます。
この内容を参考に求人を検索することで、内定をもらっていざ働き始めてから「自分にこの仕事は合わない…」といったミスマッチを防げます。
また、自己分析をしっかりしておけば、面接時に自己PRとして活かせるというメリットもあります。
整備士として転職すれば高待遇が見込める
整備士から異業種への転職は不可能ではありませんが、高待遇を求めるのは難しい現状です。
未経験OKの求人は基本的に給料が安い、業務量が多い、離職率が高いなど、何かしらのネガティブな要素で人が集まらない業種・職種である可能性があります。
そんなリスキーな転職をするよりも、整備士として転職することをおすすめします。
自動車業界は慢性的な整備士不足。国としても問題の1つとして挙がっており、業界でも整備士の待遇を改善しようという動きも見られます。
高待遇の整備士求人をたくさん紹介できるのがカンパネルの強み。
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