日産自動車で働く自動車整備士の待遇と転職成功事例を紹介
国産車の主要メーカーの1つである日産自動車を転職先の候補として考えている自動車整備士も多いのではないでしょうか?
日産自動車への転職を検討する際に気になるのが、日産自動車で働く自動車整備士の待遇です。
ここでは、日産自動車の基本情報を押さえながら、そこで働く自動車整備士の特徴や平均給与・年収、休日数といった待遇などについて紹介致します。
これまで、16年間で2,800人以上の自動車整備士の転職をフルサポートしてきたベテランコーディネーター。日本最大手の人材派遣会社で経験を積み、自動車整備士に特化した人材紹介・派遣会社に転職。現在はカンパネルのコーディネーターとして自動車整備士の転職をフルサポートしている。 趣味はゴルフ。
国産車の主要メーカーの1つである日産自動車を転職先の候補として考えている自動車整備士も多いのではないでしょうか?
日産自動車への転職を検討する際に気になるのが、日産自動車で働く自動車整備士の待遇です。
ここでは、日産自動車の基本情報を押さえながら、そこで働く自動車整備士の特徴や平均給与・年収、休日数といった待遇などについて紹介致します。
目次
日産自動車はどういう会社?
日産自動車株式会社(英語名:NISSAN MOTOR CORPORATION)は、神奈川県横浜市に本社を置く自動車メーカーです。
日本国内だけでなく、北米やヨーロッパでは「インフィニティ」という高級車ブランドを、その他の新興国においてはリーズナブルな「ダットサン」を展開していることでも知られています。
ルノーと三菱自動車でアライアンスを形成
現在はフランスの自動車メーカー、ルノーが日産自動車の筆頭株主で、そのルノーと三菱自動車の3社でアライアンスを形成しています。
ちなみに、日産自動車は三菱自動車の筆頭株主です。
日産自動車の創業は1933年(昭和8年)までさかのぼります。当初は大型車の設計を手がけ、他社から設備や設計図を購入していました。
1958年、オーストラリアで開催された過酷なラリーで優勝し、日産自動車の名前が広く知れ渡るようになります。
1980年代からは積極的に技術開発を進め、国産車の技術の向上に大きく寄与してきました。
日産自動車は構造改革の真っ只中
日本の自動車メーカーとして世界から注目を集めるようになった日産自動車ですが、90年代から徐々に経営が苦しくなり一時は倒産の危機にまで陥ってしまいます。
そんな状況下の1999年、フランスのルノーの傘下に入り、カルロス・ゴーン氏が最高経営責任者に就任します。
さまざまな苦境に立たされてきた日産自動車ですが、最近では事業の構造改革を図る計画を発表するなど、経営基盤の立て直しに向けて大きく動き始めています。
日産自動車で働く自動車整備士の特徴
紆余曲折あった日産自動車ですが、そこで働く自動車整備士にはどのような特徴があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
独自の厳しい資格制度を適用
日産自動車では、自動車整備士の国家資格以外に自動車整備士の技術習得のために独自の厳しい資格制度を適用しているのが特徴です。
「テクニカルスタッフ(TS)」(4~1級)と「テクニカルアドバイザー(TA)」(5~1級)があり、日産自動車で働く自動車整備士たちはその2つの上級資格取得を目指します。
国家資格の1級自動車整備士とTSとTAのそれぞれ1級を取得した自動車整備士は、日産自動車では「マスターテクニシャン」という称号が与えられます。
日産自動車の販売会社には全国で約17,000名もの自動車整備士が在籍していますが、マスターテクニシャンを持つのはわずか約500名ほどだそうです。
日産自動車最高峰の資格「HITEQマスター」
日産自動車の自動車整備士には、「マスターテクニシャン」のさらに上「HITEQマスター」という資格もあります。
これは、最新の技術も含め、車全般の豊富な知識を有すると同時に、故障の診断および修理が効率的にできると認められた自動車整備士だけに与えられる資格です。
3年ごとに更新される資格で、現状に満足することなく常に新しく、より高度な知識と技術の習得と維持を求められるため取得難易度が高い資格です。
さらに、このHITEQマスターを取得し、新技術への深い理解、故障の原因究明と修理を短期間でできる優れた能力があると認められると、「マスターテクニシャンHITEQ」という故障診断の総合エキスパートの称号が付与されます。
これを所持するのは全マスターテクニシャン中わずか1%という最難関の資格です。
上位の資格を取得するほど手当が多くなり、それだけ年収にもダイレクトに反映されるのが日産自動車の自動車整備士の特徴と言えるでしょう。
日産自動車で働く自動車整備士の声
日産自動車で働く自動車整備士の声を聞くと、上記のような階層的な資格制度があるおかげで、自動車整備士としての成長を実感でき、やりがいが感じられやすいとのことです。
また、日産自動車で上位の自動車整備士を目指すとなると、車の整備だけでなく顧客への対応力も求められます。
そのため、「車の整備がしたかった」と接客に消極的な方もいるようですが、「整備の内容をしっかり説明して顧客に安心を与えるまでが自動車整備士の仕事だ」と、入社後に意識が変わったと多くの自動車整備士が口を揃えていました。
日産自動車には、このような意識の変化をもたらしやすい雰囲気と環境が備わっていると言えるのではないでしょうか。
日産自動車の自動車整備士の待遇を徹底分析
独自の資格制度を設ける日産自動車ですが、そこで働く自動車整備士は実際にどのような待遇を受けているのでしょうか。
ハローワークの求人情報をもとに毎月の給料や賞与、年収、退職金、残業時間、休日数などについて調べました。
それぞれについて解説していきます。
日産自動車の自動車整備士の月給・年収・賞与
ハローワークの求人情報によると、日産自動車の自動車整備士の平均給与は191,539円となっています。
これは国産の主要自動車メーカー8社と比較するとで7番目の金額です。
賞与の支給月数は平均3.7か月分で5位、年間の賞与額は平均704,943円で6位という結果になりました。
平均年収は3,003,000円で、8社中7位と低めですが、日産自動車の資格手当が用意されているディーラーも多くあります。
「マスターテクニシャン」や「HITEQマスター」「マスターテクニシャンHITEQ」といった上位のメーカー資格を取得することで高年収が狙えそうです。
クラッチ求人が行った「国産自動車メーカーの待遇」の調査結果と比較すると下記のようになります。
日産自動車の待遇 | 国産自動車メーカー との比較 |
|
月額支給額 (中間値) |
191,539円 | 7位 |
賞与有率 | 98% | 4位 |
賞与平均支給日数 | 3.7ヶ月 | 5位 |
年間賞与平均額 | 704,943円 | 6位 |
平均年収 | 3,003,000円 | 7位 |
引用:クラッチ求人【ディーラー・メーカー別】整備士求人の給料・年収・待遇ランキング
日産自動車の自動車整備士の退職金・残業時間・年間休日
上記同様、ハローワークの求人情報によると、日産自動車の自動車整備士の時間外労働は月平均12時間、年間の休日数は平均103日でした。
自動車整備士の全国平均99日と比べると、休日は多めと言えるでしょう。
クラッチ求人が行った「国産自動車メーカーの待遇」の調査結果と比較すると下記のようになります。
日産自動車の待遇 | 国産自動車メーカー との比較 |
|
退職金制度有率 | 98% | 2位 |
残業時間 | 12時間 | 1位 |
平均年間休日 | 103日 | 3位 |
引用:クラッチ求人【ディーラー・メーカー別】整備士求人の給料・年収・待遇ランキング
また、退職金制度がある会社は、全国の日産自動車ディーラーの98%なので、ほぼすべてのディーラーに退職金制度が用意されていると考えてよいでしょう。
日産自動車の公式サイトに掲載される最新の募集要項によると、自動車整備士の年間休日は115日となっているため、休日数を確保したい方はメーカー直資のディーラーが狙い目かもしれません。
まとめ
日産自動車の自動車整備士には独自の資格制度があることがわかりました。
知識と技術を研鑽し、上位のメーカー資格を取得することができれば、収入アップも十分見込めます。
ディーラーによって資格手当の種類や待遇などが異なるので、実際の転職活動では志望先の情報を十分に調べておくことをおすすめします。
日産自動車の求人情報を上手く調べられない、転職活動が思うように進められないという方は是非一度カンパネルにご連絡ください。
転職相談や求人紹介なども受け付けております。